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敵を知る中編(こうすれば怖くない第三弾) [┌人権擁護法案]

敵を知る中編(こうすれば怖くない第三弾)

こうすれば怖くないシリーズ
第一弾「部落解放同盟と戦った弁護士達
第二弾「敵を知る前編

上記続編に当たります。

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第五章 糾弾の日々を追う

・糾弾会の分類

糾弾会・・・差別が明らかな場合に解放同盟およびその間接影響を受けた労組や市民団体が行う差別撤廃闘争の一種で古くは大正期の水平社時代から見られる。弁護人はおらず、数人対解同側100名以上で囲む事が多く集会の自由を口実にした吊し上げリンチではないかとの批判が多々ある。
なお、過去例では差別発言を行った者の自宅に100人以上で押しかけたり結婚式場に乱入したケース(※1)もあるが、解放同盟の施設や市役所・郵便局などの公共施設、寺院、市場など公共性が高い場所などを選ぶケースも見られ、公共機関が場所を提供する(させられている)事自体に対する批判や、糾弾会そのものに対する批判が多い。また、糾弾会参加者(対象者)が自殺・過労死に至ることもあり、その数は現在鷹森でカウント中で相当数いると思われるが、解同は因果関係が証明されていないとし、糾弾会を死因だと論ずる行為は「差別を助長する行為」「レッテル貼り」として、その批判を封じているばかりか、死因は行政の通達や上司・上部機関(教育委員会など)に一切の責任があるとして、自殺過労死等の責任追及を他者に対してあべこべに行っている。なお、糾弾会は手順書を作って執り行う穏便なものであり差別をなくすための学習会であり、また正当な権利であると彼らは主張しているが、彼らの主張は矛盾している事が多い。過去糾弾会に全面降伏した行政機関あるいは、企業・団体らが協力(強制?)させられている例も多々見られる。

糾弾理由は些細な事が多いが、無作為責任つまり、「差別撤廃について努力や協力をしなかった」「取り組まなかった」という”何もしていないケース”で糾弾会に発展した例もあり、何が差別とされ何が差別でないのか分からず戦々恐々としている記述も散見される。あらゆる分野で行われるようだが、主に教育・行政・出版への糾弾が目立ち、企業・宗教・個人などへの糾弾も行われる。過去には解放同盟内部でも身内同士で糾弾会を行ういわゆる「内ゲバ」(※1)もあるようだがよく分からない。

解同批判本「同和利権の真相3」によれば90年代の京都地域だけで「週一回程度」(P314)開催されているとあり、解同側の出版物「全国のあいつぐ差別事件(2002年版)」にも差別事件107件中に糾弾会実施4件、確認会実施6件、報告会実施1件、なんらかの会合実施示唆が6件、申し入れ拒否(招待拒否)が1件、準備中が2件となっており最近も実施されているのが分かる。(なお、これらは明示されているものだけであり、実際にはそれ以上の糾弾会等の開催を行っていると見て間違いないだろう)なお、室井氏学士論文(※2)によれば、水平社結成翌年の1923年に「糾弾数も1000件を超えた」とある。
糾弾会について「違法行為ではなのである」(堀田貢得氏)という意見がある一方で、八鹿高校事件の判決をもって全解連(当時)は「社会的にはもとより法的にも完全に否定された」と解釈し、室井氏の学士論文はその見解に対して疑問を呈しており、これが現状で違法なのかどうか、又は法律を作り、違法とするべきかどうかなど、議論が起きるだろう。ちなみに、最近穏便になったとあるが、その前の「穏便でない」時代の記述だと灰皿が飛んでくるだとか、朝まで激しく開催していたとか、暴力行為があったなどであり、「穏便になった」の度合いや意味がどういうものであるのか、よく分からない。(単に「超過激から超が取れた」だけなのか?決して通常の「穏便」という言葉から連想できる内容であると保証できるものではないと思うが穏便になったの意味については情報収拾が必要)なお、部落解放同盟は部落問題だけでなく、人権侵害・差別であれば分野を選ばず口を出しているのだが、拉致被害者のために糾弾会を開くなどという事例は確認できず、拉致などの具体的な人権侵害にはなんら行動を示さない所を見ると極めて恣意的であり、彼らの主張あるいは大義名分を総て正しい(それもありえないと思うが)と仮定しても運用にこれら北朝鮮の人権侵害には対応しないなどの偏りが見られるのは疑問が残る。

確認会・・・差別がまだ確認されていない場合に行われるもの。
もっともそのまま糾弾会に発展する事も多い。

報告会・・・差別事件があった場合の報告会。内容不明

学習会、連絡会、協議会、研修・・・名称は左記のものだけではなく様々な名称が付けられるが、これらの会も執り行われる。主に糾弾会で全面降伏した相手に対して、糾弾会終結の条件として定期的な学習会の要求を出す事もあれば、身内同士での学習会など「実質的にも学習会」である事もあり、また、相手に対する非難が多い「実質的には糾弾会」に近いものもある。内実名称ともに様々であり、内容の精査をしなければにどういう物であるのか判断が難しい。


・出版業界・マスコミ等への糾弾会


一九六〇年代、七〇年代のメディアの現場では、運動団体による極めて過酷な糾弾行為が実施されていることも事実のようだ。毎年全国各地で開催される「マスコミ倫理懇談会全国大会」には、新聞、放送、出版、広告等数百社が集まり、「今メディアに問われていること」をテーマに協議するわけだが、そこに出席する新聞、放送等の幹部達は皆、「辛い過酷な糾弾の思い出」を持っている。彼らの発言の随所にその苦い思い出が語られ「後遺症になっている」ことを実感させられる。


上記は「実例・差別表現 糾弾理由から後始末まで、情報発信者のためのケーススタディ」

実例・差別表現―糾弾理由から後始末まで、情報発信者のためのケーススタディ

実例・差別表現―糾弾理由から後始末まで、情報発信者のためのケーススタディ

  • 作者: 堀田 貢得
  • 出版社/メーカー: 大村書店
  • 発売日: 2003/06
  • メディア: 単行本

という本からの一節引用である。著者は堀田貢得氏、小学館の編集総務部長などを歴任し、その後日本雑誌協会の倫理委員長、出版倫理協議会副議長、出版・人権差別問題懇談会代表幹事など業界団体で差別表現に一貫して携わってきた、いわば差別表現問題の「専門家」であり、言葉狩りの「狩られる立場」であり、またある時は部落解放同盟の主張を肯定した「手先」のようでもあり、またある時は糾弾会から会社と社員を「必死で守ろうとする人」でもあり、またある時は過剰な言葉狩りへ「懐疑する者」でもある。その微妙で複雑で板挟みな立場が書面の節々からうかがい知れる。同書によれば、予想以上に過去の糾弾会で吊り上げられた企業は多く、おそらく大手出版社・新聞社・放送各社で一度も被害を受けていない企業は無いかも知れない。また、司馬遼太郎など思わぬ有名人も糾弾会に招待されている。それらの結果、現在出版業界では編集総務局、法務考査室、記事審査室など様々な名称で対応体制を整え自主規制(過剰という批判が一部ある)しているのが紹介されている。
堀田氏の意見はかなり解同に影響を受け、傾きすぎている気配があり、若干懐疑を挟みたい所もあるが、本稿と関係ないので割愛し、今回はこの書に取り上げられた糾弾会を追ってみる(なお、現在は大学非常勤講師を務めているらしいがこれも話の筋と関係ないので割愛する)
事例は同書掲載順番で解同そのもの、および影響や関係を受けた団体、無関係な団体を区別せずに一律掲載し、全体の流れを把握できるようにした。総てが解同ではないが、名前が出ていなくても、なんらかの関与している可能性も否定できず、どこまでが解同関与でどこからが解同非関与なのか現時点でよく分からない例も多々ある。。同書では分野別に分けられその分野内で年次に記載してあるため、こちらの一覧では年次が入り交じって見えるがご勘弁願いたい。また、見やすいように表記方法を何度か変えてみたが、これがどうやら現状で限界、若干見にくいがご勘弁願いたい。

略字団体一覧

解同・・・部落解放同盟
人・・・全解連(現全国人権連)
教・・・日教組(解同と親密)
黒・・・黒人の差別を無くす会(解同系?もしくは元関係者が発起?影響を受けているのは間違いなさそう)
SK・・・日本朝鮮研究所(正体不明)
*1・・・名古屋一市民、後障害者差別を許さない-まず『ピノキオ』を洗う会に発展。正体不明
自・・・自治労組大阪府本部
東法・・東京法務局人権擁護部
反・・・反差別統一協議会(1974年頃より狂の字をはじめとし、次々字追放運動を始めた団体)
*2・・・解放同盟含む21団体連盟
横・・・全横浜屠場労組
タ・・・全国自動車交通労働組合連合会(タクシーの労組)
堺・・・堺市人権教育局抗議
大1・・大阪市学校従業員組合、大阪市職員労働組合
大教・・大阪市学校教員労組
東1・・東京都清掃局総務部と東京都清掃労働組合
全芝・・全芝浦屠場労組(原本には全芝浦と場労組と屠の字を外している)
屠1・・全芝浦屠場労組+全横浜屠場労組
屠2・・上記プラス都庁食肉市場分会
屠3・・全芝浦屠場労組+都庁食肉市場分会
屠4・・総評全国一般労働組合神奈川地連+全横浜屠場組合
全障連・全国障害者解放運動連絡会議
全家連・全国精神障害者家族連合会
精1・・精神衛生法撤廃全国連絡会議
精2・・全国青い芝の会、東大精医連
精3・・全日本精神薄弱者育成会
精4・・日本てんかん協会
精5・・日本自閉症協会
精6・・障害者施設

結果
謝罪 誌面あるいは記者会見等で謝罪
回収 出版物の回収、莫大な費用がかかっている。
協力 謝罪の後今後の協力を約束し、抗議団体等になんらかの便宜等の行動を行った者
弁解 弁解している場合、だいたいにおいて抗議者は納得していない
謝文 謝罪文提出で済んでいる場合
無視 無視あるいは実質的に無視しているケース
解説 回収等はせず次回から解説等を付ける
修正 回収等はせず、次回から修正
自批 自己批判させられた
※1 この事件をきっかけに「人権マスコミ懇話会」発足
反撃 珍しく反撃したケース
袋叩 謝罪後に糾弾会を行う袋叩き状態  

年次 抗議団体 分類 形式回数 結果 対象
    →問題部分

1966 解同   TV 糾弾会     舞台幕末太陽伝 主役フランキー堺のセリフ
    →「たとえバカでも***でも一人の命は一人の命」
1967 解同   TV 糾弾会     NHKテレビ小説「おはなはん」セリフ
    →(駅の裏が)「柄の悪い、怖いところでしてなァ」
1970 SK    漫画 糾弾会  謝罪 小学館週刊少年サンデー梶原一騎「おとこ道」
1976 *1    出版 糾弾?  回収 小学館ピノキオ
1990 自教東法 漫画 確認会  回収 少年ジャンプ「燃える!お兄さん」
    →「
サイボーグ用務員さんの巻き」の用務員をギャグにする所、回収費用1億
1996 解同*2  漫画 確認会  協力 講談社別冊フレンドみやうち沙矢「勉強しまっせ」
1994 解同   講演 抗議   謝罪 内藤国夫元毎日記者発言
    →「創価学会は特殊部落みたいな・・・」
???? 解同?  講演 糾弾会     作曲家船村徹
    →「放送禁止用語ですが、芸能界は特殊部落です」
1995 長崎教組 講演 抗議      色川大吉日教組記念講演
    →「(解同が)山口組と重なっております」
1997 解同   講演 抗議      久保田誠一純心女子大教授(元朝日NY支部長)
    →ワシントンを特殊部落と形容
1997 解同   講演 確認会  弁解 作家鈴木光司(らせん・リングの作者)発言
1996 解同   講演 糾弾会10 協力 立教大学学生部主催セミナーKさんの
    →発表「と畜場」に関する件
1996 横    講演 確認会  謝文 朝日新聞論説委員O
    →特別養護老人ホームの特殊浴槽器械浴を「と殺場」
1998 解同   講演 確認会     JA鳥取信連での金融セミナー講師M
1999 タ    判決 ?       京都地裁山本和人裁判長の発言
1983 解同   新聞 糾弾会  ※1 毎日新聞投書欄「落伍者は非人」
1985 解同   出版 抗議   回収 宮部外骨「宮部外骨 予は危険人物なり」
1986 解同   説明 糾弾会2    電通「地域開発プロジェクト」説明会
1996 解同   誌面 確認会  回収 電通専門誌「電通報」
    →差別的発言を電通が自ら気が付き自主対応するも確認会
2001 解同   雑誌 糾弾会     バイク誌「クラブマン」
1969 解同   雑誌 抗議   協力 岩波書店「世界」三月号大内兵衛東大教授
    →論文中の「東大という特殊部落」
1973 解同人  TV 抗議   謝罪 日本テレビ系ドキュメント73
    →「この若き官僚たち」外務省職員発言に特殊部落
1973 解同人  TV 糾弾会  謝罪 フジ3時のあなた(司会山口淑子)
    →ゲスト玉置宏「そりゃやっぱり特殊部落ですよ芸能界ってのは」
2002 解同   出版 糾弾会  解説 ちくま文庫
    →「三島由紀夫のエッセイ①私の遍歴時代」に特殊部落の文字
1983 解同   広告 抗議   謝罪 京都新聞夕刊広告
    →伏見銘酒会の銘柄クイズ出題中に差別語
1983 解同   出版 糾弾会  自批 司馬遼太郎
    →上伏見酒造会記該当部分が著書からの引用と判明し
1983 解同人  TV 抗議   謝罪 日テレ久米宏TVスクランブル
    →で横山やすし発言「サラ金業者の中にはコレもんが多い」
1986 解同   出版 抗議   回収 データハウス「子女の手帳」
1994 解同   漫画 抗議      少年チャンピオン9/8号「四鬼」
    →原作者の四本指表現を自主的に5本指にした件で過剰自主規制だと
1973 解同   TV 抗議      TBS,朝日放送集団見合い番組「結婚の扉」
    →で「権威ある帝国興信所による調査」が結婚差別への助長だと
1985 解同   誌面 確認会  謝罪 社会親報3月1非付「ロマン小説のブーム」
    →「家柄、社会的地位、年収(中略)重要」差別助長
1991 解同   誌面 抗議   回収 福武書店(現ベネッセ)就職情報誌
    →「夢の助」「コネがあるか~調べて結婚する」差別助長
1995 堺    出版 抗議   回収 主婦と生活社94年発刊「男の冠婚葬祭百科」
    →履歴書の書き方に本籍地町名番地記入表現
1989 ?    出版 ?    回収 主婦と生活社「仲人の本」同上
1996 解同   TV 確認会  謝罪 TBS橋田壽賀子渡る世間は鬼ばかり
   →(第十三回)身元調査を依頼するセリフと場面
1999 解同   TV 糾弾会  謝罪 渡る世間は鬼ばかりセリフ
   →「身元がしっかりしていないと不安だから」が再度問題
1986 鳥取県  出版 抗議   回収 廣済堂「旅の手帳」差別表現平民があり
1984 解同人  出版 抗議   回収 朝日新聞社「朝日百科・世界の地理」
   →古地図に「穢多村」の表記そのまま掲載
1987 解同   TV 抗議   謝罪 フジテレビ「笑って良いとも」
   →タモリとゲストが某地名をあげ「あそこちょっと怖いよね」
1994 解同   出版 抗議   修正   新潮社「全共闘白書」
   →で京都同和地区を名指しで教育レベル低さ、暴力事件の多さ指摘
1973 解同   TV 抗議   謝罪 テレビ西日本が大映映画「浮草」
   →セリフが「職業軽視、差別を助長する」と抗議
1974 解同大1 TV 抗議      TBS「八時だよ。全員集合」
   →出演者が小間使いを連発
1978 自治労  誌面 抗議      新潮社「週刊新潮」コラム
   →「ゴミ屋を警察に」が清掃労働に対する差別と
1980 大教   TV 抗議      日テレ「スターに挑戦!」
   →ホウキで掃くまねをして「用務員」の答えを当てさせるクイズは差別
1982 東1   TV 抗議   反撃 産経新聞「週間サイケイ」
   →6/24,7/1号連載小説森村誠一※A
1990 解同   新聞 抗議   謝罪 産経新聞3/6夕刊遠藤周作コラム※B
1994 自治労  漫画 抗議      少年ジャンプ
   →「王様はロバ」で学童擁護職員をネタにしたのが職業差別
1973 全芝   舞台 抗議   中止 新劇団協議会ブレヒト作
   →「屠殺場の聖ヨハンナ」が都の感情を傷つけるおそれ
1982 解同屠2 舞台 抗議   上演 劇団俳優座
   →「食肉市場のジャンヌダルク」※C
1988 屠1   誌面 糾弾数回 謝罪 日刊スポーツ2/26記事
   →西部コーチコメント「クラブを持たせるとと屠場に行くみたいな」1989 

????  屠3   出版 抗議   回収 岩波書店「報道写真家」
1989 屠1   TV 糾弾会9 謝罪 TBSニュース23筑紫哲也
   →「多分屠殺場だね」

やっと1/3来ました。いやはや本当に腐るほどあります。
大体のおおざっぱな私見ですが、確かに酷いのもある、あるけど、それはごく一部で8~9割は言いがかりのような気がしてなりません。
少し被害者意識が強すぎはしないか?と思うのですがね。さらに、確かに酷い言動もあるかもしれないが糾弾会で徹底的に吊し上げる事を正当化する理由にはならんと思いますがね。
ちなみに、上に書いたとおり総て解同ではありませんが、間接影響は否定できず、堀田氏も「部落問題を突破口に」と明言しています。これ出版マスコミ業界限定で、しかも著者堀田氏は詳しいとは言え全部把握しているとは思えません。行政糾弾など他分野も調べたら幾つ出てくるんでしょうか?とりあえず続けます。

1991 屠1   出版 糾弾会     文藝春秋社発刊「誓約」
1991 屠1   出版 糾弾会     集英社「海のトリトン」
1991 屠1   出版 糾弾会     バンダイ「海のトリトン」(映像玩具)
1991 屠1   出版 糾弾会     電通「海のトリトン」の宣伝
1991 屠1   出版 糾弾会     徳間書店「鬼畜」
1991 屠1   出版 糾弾会     朝日新聞社小説失言
1991 屠1   出版 糾弾会     潮出版横山光輝三国志
1991 屠1   出版 糾弾会     JICC出版別冊宝島
1991 屠1   出版 糾弾会     光文社西村寿行「滅びの笛」
1991 屠1   出版 糾弾会     双葉社コミック「地球最後の日」
1994 解同屠1 出版 糾弾会  袋叩 竹書房発刊「近代麻雀オリジナル」
    →「あるいは地獄の屠殺人か」の表現
1995 屠1   新聞 糾弾会  袋叩 日本経済新聞社10/15連載コラム「私の履歴書」
    →黒岩重吾が屠殺場発言
1995 屠4   出版 糾弾会  袋叩 扶桑社「アニマルアワー」
    →「まるで畜殺場だよ」
1995 屠1   誌面 糾弾会     雑誌「週間金曜」絵筆に託して
    →「従軍慰安婦にされたハルモノの思い」に屠殺場の表現
1995 屠1   出版 糾弾会     朝日新聞出版局、朝日文庫「コルチャック先生」
1996 全芝   出版 糾弾会  袋叩 祥伝社「白い国籍のスパイス」
   →牛殺しの表現頻出、回収絶版後翌々年まで糾弾会続く
1997 横    放送 確認会     ニッポン放送「おはよう中年探偵団」
   →1/30放送、高島ひでたけが屠所の比喩を使用
1997 横    放送 糾弾会     NHKFMラジオ「ベストオブクラシック」
   →岡村喬生氏が「屠所」比喩
2000 全芝   誌面 糾弾会4 袋叩 マガジンハウス社発刊雑誌
   →クロワッサンの特集記事で屠殺場の比喩自主発見回収も糾弾
1982 解同   TV 抗議   修正 NHKトーク番組発言
   →「片手落ち」が差別表現
1982      TV      修正 同上から
   →NHK大河ドラマ原作からセリフ修正。片手落ち→片落ち
1974      TV 抗議   消音 関西テレビ「座頭市」セリフ
   →「どめくら」が神戸盲人協会抗議、移行該当セリフ消音
1975      TV 抗議   中止 劇団文化座「越後ごぜ日記」
   →に差別表現。和歌山件盲人協会が抗議
1989 議員   出版 指摘   回収 文化庁「外国人のための漢字辞典」
   →差別表現があると八代英太国会議員が指摘
1992 朝日   広告 掲載拒否    週刊新潮広告
   →広告中文言「群盲」が差別表現だとして
1994 解同   国会 抗議   議論 石原慎太郎
   →中国を支那発言※D
2002 黒    出版 抗議      岩波書店「ドリトル先生」
   →差別表現が多い
1988 全障連  広告 抗議   破棄 三反堂、大辞林宣伝ポスター
   →差別表現(つんぼ)
1988 全障連  広告 抗議   回収 角川文庫宣伝コピー
   →「目が潰れるほど本が読みたい」の表現
1988 全障連  出版 抗議   回収 小学館童話宝玉選シリーズ
   →差別表現多い
1989 ろう学校 出版 抗議      芥川龍之介「羅生門」
   →「おしのごとく」「おしのように」問題に
1998 全障連  誌面 議論   議論 週間金曜
   →本多勝一特集「~は気が狂ったか」が問題に
?  解同+  方々 要望   修正 解同+日本獣医会
   →狂牛病をBSEと使用するように要望(以後狂牛病表現消える)
1993 全家連  学会 抗議   修正 日本精神病学会
   →病名「精神分裂症」は差別助長、統合失調症に病名変更(2002年)
1974 下記   新聞 抗議   謝罪 共同通信、京都新聞
   →「狂気の犯行」精神医療を考える会が抗議
1974 全家連  TV 抗議   修正 TBSドラマ「霧の旗」
   →気違いのセリフ
1974 全家連  TV 抗議   修正 同上気違いを各局
   →連続抗議。八月放送界「気違い」を禁句決定
1975 解同   TV 確認会     NET(現テレ朝)サンテレビ
   →「スタジオ23」で野沢那智「まるで気違い部落」発言
1996 精1   方々 声明   ?  サイコパス、人格障害は不適切表現
1977 全障連  方々 要請   ?  変態、変質者を使って欲しくない。
   →逸脱、逸脱者に修正要望
1977 精2   漫画 抗議   謝罪 秋田書店「ブラックジャック」
   →(手塚治虫)脳性麻痺手術場面がロボトミー美化
1980 解同  
 TV 糾弾会  謝罪 フジ「三時のあたな」
   →出演大学教授「気違い部落」発言
1982 解同   TV 抗議      フジ「ニュースレポート600」
   →キャスター「ブラジル人はサッカー気違いです」発言
1988 精3   出版 抗議   回収 平凡社哲学事典「精神薄弱」項記述
1993 精4   教科 抗議   断筆 角川書店検定教科書
   →掲載の筒井康隆「無人警察」※E
1995 精5   誌面 確認会  謝罪 文藝春秋「週間文集」
   →で子供の自閉症原因を母としたコラム
1996 精6   TV 抗議   謝罪 TVタックル
   →桝添要一「気違いに刃物」(該当部分消音)へのたけし受け答え
2001 精7   出版 抗議   謝罪 解放出版社(!)発行写真誌
   →有田芳生著部分が差別を助長するとされ

ここまでで同書の106pまで記載されている内容です。徐々に解放同盟とは関係のない団体まで出てきており、解放同盟(系列の解放出版社)があべこべに差別を助長する行為と抗議を受け、謝罪する羽目に陥ってます。復讐の刃は回り回って己に帰ってくるというのは確かハムレットの台詞だったと思いますが、この場合は抗議の刃は回り回って己に帰ってくる、といったところでしょうか。この後218pまで続いてますが解同と関係なさそうなので一部だけ紹介すれば、解同の影響を受けたと思われる黒人差別を無くす会が1988年ちびくろサンボ抗議で廃刊、1989オバQ(藤子不二雄)抗議で回収、1990ドクタースランプ(鳥山明)SCRAP三太夫、燃えるお兄さん、こちら葛飾亀有公園前派出所、ついでにとんちんかん、に抗議、同年手塚治虫ジャングル大帝にも抗議で一時出版停止1995年主婦と生活社「あんみつ姫」出版停止と回収。2001年ニュースステーション「他の都立高校と差別化を図る」の発言が解同京都府連から指摘「安易に差別化と使うのはおかしい、この場合は個別化などと言い換えるべき」などが目に付きます。まさに怒濤の抗議・糾弾の連続と言えるでしょう。冒頭に「幹部達は皆、「辛い過酷な糾弾の思い出」を持っている。彼らの発言の随所にその苦い思い出が語られ「後遺症になっている」ことを実感させられる」とあり、同和問題に及び腰なのはジャーナリストとしてあまりに情けない話なのですが、これだけ怒濤の糾弾会があれば、これは確かに後遺症になりそうです。しかし、早く癒して後遺症から抜け出して貰わねば困ります。

・行政教育機関への糾弾

出版社よりも、実際は行政や教育機関への糾弾の方が多いと思われるが、上記堀田氏のような比較的まとめている情報を見いだせなかった。既に有名になっている同和利権の真相1・2・3巻に記載が多いのでそちらに譲りたい。

 同和利権の真相〈1〉 宝島社文庫「同和利権の真相 2」 宝島社文庫「同和利権の真相3」(仮)-


 

 

 


...後編に続く
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 資料

※1

http://blog.melma.com/00090239/20040422003404
以下引用

「解放の道」(1971/3/5)より。

--
結婚式に乱入・暴行
朝田一派「橋のない川」に因縁
羽曳野市

 【羽曳野】「解同大阪府連」の朝田一派が結婚式場にのりこんで暴力をふるい、新郎をなぐりケガをさせるという気ちがいじみた暴行事件が、大阪府羽曳野市で発生。親族をはじめ結婚式場に居合せた人たちを憤がいさせました。
 朝田一派に暴行されたのは、羽曳野市職労副委員長の森田豊一郎さん(二六)。森田さんの結婚式は二月二八日午後二時から、羽曳野市立市民会館でおこなわれる予定でした。ところが午後一時ごろ、朝田一派が分裂策動でデッチあげた「解同向野支部」の和島才一、浅田満、海原明美ら二十人の暴力分子が会場に乱入。結婚式に出席していた川口清・羽曳野市職労委員長ら三人の組合幹部の首をひっぱたりして、新郎新婦の控室へつれこみ、「映画”橋のない川”の上映に協力するのは差別だ」と脅迫しました。

引用終り。
例のハンナン浅田満容疑者の名前も挙がっていますね。

※2
一橋大学社会学部 学士論文『部 落』室井 祐作
http://members.jcom.home.ne.jp/tekato/04muroi.htm
4章 (2)項より抜粋引用
水平社宣言の理念に基づき、差別解消への戦術は差別者個人に対する直接糾弾であり、創立後3月23日、大阪をふりだしに全国に展開、翌年末には3府20県に240余の地方水平社が結成され、糾弾数も1000件を超えた19。
引用終り
室井氏の論文はかなり部落解放同盟の主張を鵜呑みにしている気配があり、全面的に肯定はできないがよくまとまっている。なお、解同推定構成員を当ブログは約20万人と記載したが、室井氏の論文には18万人とあり、もしかしたら年々減っているのかもしれない。

※A
「清掃作業員には自分の職業を胸を張って言える者は。たとえたいとしても、家族は隠したがる」が職業差別として東京都清掃局総務部および同組合が抗議。ただし、森村氏は8/19「なかにはスポットに照らしだされたくない裏面もあるだろうが、それはその人多との人生、生命と現実感を伴った、息吹を吹き込むためであり、偏見と差別とは別次元である」と反論。9/28都清掃局長「体が震え上がるほどの怒りを覚える」、9/30森村氏記者会見「私たちは差別という旗印の下に、多くの日本語を失っている。訂正する意思はない」と反論。十一大都市清掃事業協議会「誤解と偏見を拡大序章するもので猛省を促す」と決議。


※B
「焼いた骨を穏亡がガンジス川に流す」この一節の隠亡が職業差別だと解同抗議、火葬係に差し替えて、「焼いた骨を火葬係がガンジス川に流す」に文章を修正した。修正後の文章、雰囲気が・・・・

翌日謝罪記事

※C劇団俳優座「食肉市場のジャンヌダルク」のセリフに屠殺場、牛殺しのセリフがふんだんにあり、差別と偏見を助長する内容だとして6回の話し合いで俳優座台本修正と公演に際して千田是也の反省書を配布し上演。

※D 石原慎太郎衆議院議員(当時)が国会予算委員会で「中国の事を私は支那と呼ぶ、この呼び方のどこがいけないのか」と発言した事について、部落解放同盟が抗議し、朝日新聞紙面上で解同書記長兼社会党代議士(当時)の小森議員との公開討論掲載し議論となった。ちなみに、中国本国ホームページ上で支那と記載しているページがその後発見され、在日の方(?)から本国に抗議した所「支那は蔑称ではない」と本国から認識不足をあべこべに叱られるという後日談があり、実は差別用語ではなく敬称だったというギャグのような落ちが付いている。

※E 該当部分を以下引用

角川書店発刊、九四年度使用予定の教科書「国語Ⅰ」に掲載された筒井康隆氏の小説「無人警察」にてんかんを持つ人簿との人権を無視した表現と、医学的にもてんかんに対する間違った考え方がある」と「日本てんかん協会」が角川書店と筒井康隆氏に抗議。さらに、都内学校長へ「採用中止」を要請、文部省に対し「検定取り消し」を要求した。角川書店は「てんかん協会は読み誤りによる不当な言い分」と抗議に反論。その後筒井康隆氏が「断筆宣言」をはっ小用するなど大きな議論を巻き起こすことになった。
引用終り

ちなみに「筒井康隆と部落解放同盟の大激論」なる記事がネットに題名だけありますが内容未確認

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(追記1 誤字修正 誤 総合失調症 → 正 統合失調症 修正2005/5/30) 

後編を投稿しました。「敵を知る後編(こうすれば怖くない第四弾)  

 
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人権擁護法案反対同盟が結成されています。


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緊急連絡です

や、やばい!緊急連絡!!

「国籍条項盛り込み調整へ 人権擁護法案で自民 」
http://www.sankei.co.jp/news/050530/sei098.htm
by 緊急連絡です (2005-05-31 12:02) 

takamori

敵は妥協カードですか
その妥協カードに乗らない事を議員さん方にお願いしたい所ですね
by takamori (2005-05-31 18:32) 

与謝野に続き武部が……

党三役のうち、政調会長と幹事長が法案成立に積極的な姿勢を見せた以上、もう事態は絶望的……。

本日午後Ⅰ時のニュース(NHK総合)「人権擁護法案」関連のニュースより。

【自民党の武部幹事長は、今の国会での成立を目指す考えを改めて示した。
人権擁護法案は、差別や人権に関わる被害を救済することを目的とするもので、自民党内では、来月上旬に法案の提出を目指す人権問題調査会長の古賀元幹事長らと慎重な議論を求める反対派との間で意見の対立が続いている。
これについて武部幹事長は「今国会での成立を目指すという方針は変わらないとした上で次のように述べた。

「政調会長が中心になって、古賀先生や平沼先生のもとで、いろいろ調整していると思うし、もう少し見守ろうと思う」

武部氏はこのように述べ、人権擁護法案について今の国会での成立を目指す考えを改めて示した。】
by 与謝野に続き武部が…… (2005-06-01 00:47) 

takamori

武部が成立を明言が事実なら、おそらく党三役既に成立で内定しているのでしょう。武部はともかく、与謝野氏はもう少しまともな判断ができる人物だと踏んでましたが・・・。こうなるとその上、つまり自民党総裁の意向だと踏んで間違いないでしょうね。小泉を動かすとなると、おそらく山崎経由公明党と、公明党事態(おそらく冬柴)あたりが動いたのでしょう。小泉の恩師加藤寛という人物がいます。

わが教え子小泉純一郎君へ
http://www.president.co.jp/pre/20010604/03.html
彼のホームページには一応目安箱があります
http://www.cuc.ac.jp/Katokan/index-b.html
動いてくれる可能性は低いですがダメもとですね

あきらめずに、頭を捻って捻って捻りまくれば
かならず何らかの手が他にもあるはずです。
あきらめずにがんばっていきましょう
by takamori (2005-06-01 14:09) 

武部発言はNHKの誘導尋問

http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1117439386/708
708 :名無しさん@5周年:2005/05/31(火) 17:32:52 ID:R31pAoFg
武部事務所に電凸
記者会見で武部にこの件で質問したのはNHKの記者。
質問が「自民党内で賛否両論の対立が深まっているが、国会提出についてはどうお考えですか」に対し
武部の回答の主旨は「もう少し今後の行方を見守りたい」とのことだったのだが
最後に「今国会で成立を期す方針に変わりありません」という余計なことを言ったため
そこを「武部幹事長、今国会での成立目指す」というようにクローズアップされてしまった。
しかし、これって3月11日の与謝野発言と矛盾してないか?
余計なこと言う幹事長だぜ。NHKもいい加減にしろ。誘導質問するんじゃないよ。
昨日の9時のニュースも推進派の意見垂れ流しだったし。
by 武部発言はNHKの誘導尋問 (2005-06-01 19:02) 

takamori

いま、後編書いてるんですが
奴らなんでこういう事するのか
あまりの内容にさすがに投稿するのを躊躇してしまいそうです。
by takamori (2005-06-04 18:38) 

ヨゼ

いつも参考になる記事をありがとうございます。非常に勉強になります。

解同や人権擁護法案の問題からしたら別問題になってしまいますが、
今回の記事で少し気になったのは芥川の『羅生門』への抗議です。
このような抗議等が続いて、出版差止めや表現を変えてしまうようなことがあると(実際すでにあってるのかもしれませんが)、文献の本当の姿に触れる機会が少なくなってしまいますから。そうなると日本文学、文化、語学の研究が滞る可能性もあります。日本語学を齧った者としては非常に悲しいし、許せないです。

今日の武部さんの街頭演説か何かがあって、そこに出席予定だった与謝野さんがドタキャンしたとかなんとかで、2chで盛り上がってました。
武部サンもとんちんかんなことしか言わなかったようで…。
最近ネットから離れてたので詳しいことはよくわからないのですが、これで武部さん特に与謝野さんについては黒白ハッキリついたって感じなんでしょうか。

>あまりの内容にさすがに投稿するのを躊躇してしまいそうです。
このシリーズ読んで既に(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブルですが…ですが期待しています。待ってます!!頑張って下さい。

取り留めのないコメント、失礼しました。
by ヨゼ (2005-06-05 23:01) 

takamori

コメントありがとうございます。没稿4、間違いがあってはいけないという事で、再度情報を洗い直してやっと続編を投稿させて頂きました。解同についてネタが多すぎで、どれを取り上げたらよいか誠に困ってしまいますが、怖い話よりも、とりあえず「戦う人にとって役に立つであろうエッセンス」を抽出し、絞り込んで投稿してみました。まだまだネタはありますのでその内投稿します。ご感想等コメント頂ければありがたいm(__)m
by takamori (2005-06-12 14:16) 

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